甲状腺の異常が引き起こす症状を知る
甲状腺とは、頚部前側の甲状軟骨のやや下に位置している様々なホルモンを分泌する内分泌器官です。
一般的な成人の場合は重さが15gから20 g程度で上下方向に3cmから5cm程度という小さな器官で、正面から見た形はアルファベットのHによく似ています。
蝶の羽を広げたような形とも言われることもあり、気管を前側から囲むようにして存在しています。
主な働きは新陳代謝を促進するホルモンの分泌であり、この働きが強まると新陳代謝が過剰に促進されてしまい体力を消耗することがあります。
一方で働きが弱くなると、身体機能が低下するという症状が懸念されます。
働きの強さや弱さは器官そのものが病気にかかって発生することがありますので、主な症状や治療方法などについてしておくと良いでしょう。
多く見られる症状に、甲状腺全体や一部分が腫れるという状況が挙げられます。
働きが過剰となることで身体に様々な症状が見られる代表的な病気がバセドウ病です。
自己抗体の無秩序な産生が原因とされ、ホルモンの過剰な分泌が身体のあらゆる臓器を刺激して不整脈や心拍数の増加、血圧の上昇などが見られます。
逆に働きの低下が引き起こす病気が橋本病で、筋力の低下や疲れやすさ、顔のむくみや生理不順などが代表的な症状です。
治療に関しては服薬が中心となり、甲状腺からのホルモン分泌量を正常化させていきます。
検査結果に基づいて治療方針がきめられますので、不調を感じた場合にはすぐに受診しましょう。